*写真屋の恋*


「ゆな君て、すごいんだねぇ。いわれるまえから、良く分かってる。」



「……へ?」



「君の仕事って、そうゆうことだよ。」



君の仕事


そうゆうこと?


え…


何?


私この人の世話係でもしろってこと?


「…そんなの!そんなの嫌です!!私、私っ写真がやきたいんです。今日もそれをいおうと思って…。……私を、あの職場に帰して下さい!」



「………。」



「お願いします!」



思い切り頭を下げる。

本当は勝手に仕事変えさせられて、振り回されてるコッチに頭下げてもらいたいぐらいだけど、相手は10000人もの社員を動かす社長をも、逆にコロコロ動かせられる謎の人物だ。

とにかく、お願いするしか方法がない。






「君、それだけでいいの?」


「………え?」


「人の写真、焼いてるだけで満足なの?」


「……へ、」



…というのは、どういうこと?











「自分の写真で、食べていきたいとは思わないのかい?」










< 22 / 190 >

この作品をシェア

pagetop