*写真屋の恋*





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「ゆな君」


「はい、資料そろってます。」


「ねぇゆな君…」


「はい、こちら日程表のリストです。」


「ゆなく…」


「はい、コーヒーです。」



「………。」


「?…なんでしょう?」





センセイのアシスタントになって、7カ月が過ぎていた。


センセイは相変わらずセンセイで、私は私でいつの間にか雑用に関してはだいぶ立ち回れるようになっていた。


「あの可愛いウブさはどこへやら…」


「?私はやる気です。」


「あ、うんそれは良く分かってるよ。」


骨ばった形の良い指で、上品にコーヒーカップに口を付けながら、センセイが苦笑いをする。


あれから、自分でいうのもなんだが、結構頑張った。起きている時間のほとんどは仕事に費やし、わずかに空いている時間は写真の勉強や練習をし、この前の休みなんかいつだか覚えていない。

もちろん、第一は自分の夢に。だけど、


…そういう意味で、そばにいるより、絶対手放せないアシスタントとして、出来るだけ長くそばにいたかったから。


不純だと、自分でも思ってるけど…



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