*写真屋の恋*
「うわーーー!!」
気が付くと目の前に呆れた顔して峯村君が立っていた。
…今日、私叫び過ぎじゃない?
峯村君は手さげカバンにいっぱいの資料と道具を詰め込んでいて、見てるだけで腕がもげそうなほどズッシリさせていた。
「…ゆなさんって仕事してないとき大概テンパってますよね。」
「…ううっ。いやあの一応仕事中です…。」
「へぇ、」
「………。」
「……ふぅ。さぁ、今からどこか出かけるんでしょ。立って立って。ゆなさんらしくないですよ。
…俺、3日後の晩なら空いてるんで。」
「…え?」
「まとめて話、聞きますよ。」
そういうと、いつものように峯村君はニコッと微笑んだ。