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「っていうかなんでアンタが藍華の携帯持ってんの?」

私はだんだんいらだってきた。

「何で?そりゃぁ借りたに決まってんじゃねぇか」

「・・・・・・誘拐でもしたんなら容赦しねぇぞ」

「おっと。誘拐なんてしてねぇよ。たまたま逢ったから借りただけだぜ?」

「・・・・・・何処にいる?」

私はただならぬ雰囲気を感じ、相手の居場所を聞いた。

「昨日の店の裏だよ。待ってるぜ?」

ブッ・・・ツーツーツー・・・

「ど、どうしたの?」

隣にいた紅乃が私の顔を心配そうに見ている。
 
「悪い紅乃。先に帰ってもらえるか?用事が入った」

私は昔の口調に戻っていたが、もう直している暇が無い。
紅乃は驚いた顔をしたが、すぐに険しい顔になった。

「ケンカしに行くの?」

「え?」

「昨日のこと・・・電話で紫希に聞いたの。朱嘉が行くなら、私も行く」

紅乃は絶対についていくと言う顔で私を見る。
私は仕方なくうなずいた。

「危険だと思ったら、すぐに逃げろよ?」

「・・・うん」

私はそういうや否や走り出した。
紅乃も私に続いた。









紅乃の案内のおかげで、10分もしないうちにあいつらがいる場所に着いた。

「お。良く来たな」

「藍華は何処だ」

私はどすの利いた声で言う。
相手は昨日と違う私の様子にひるんだが、強がっているのかへへっと笑った。


「心配すんなよ。なんもしてねぇよ」

「朱嘉ぁ!!紅乃ちゃん!!」

「藍華!!」

体系だけでかい男が体を引くと、そこには藍華と紫希が男どもにつかまっているのが見えた。

「離せ」

私はそういうと、わかったよ。といって藍華と紫希を離した。

「朱嘉!!何で来たの?あいつらとんでもない人連れてきたんだよ!?」

「落ち着いて藍華。…とんでもないやつ?」

私が動揺している藍華をなだめながら聞いた。


「あたしのことだよ」

「お前・・・」

「赤鬼姫。と言ったほうがいいかしら?」
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