だって君が好きだから。


ドカッ!



「いったぁ…。」




あたしの頭に柔らか何かが
強い力で当たった





「おっーす!優梨おはよ!
ノロノロ歩いてっと遅刻だぞ?」




「…いたい。修のバカ!」



「痛くねぇだろ?
これ、中身体操服!
痛いわけねぇだろうが。
こんなやわらかいもん!」



「痛かったもん!
修のバーカバーカ。」





「はいはい、
ごめんなさいね!」




修はそう言ってあたしの
頭を優しくなでる。




ドキッ



修に触れられるとドキドキする。
もっと触ってほしいなんて
変な欲もあふれてしまう。



「もう、大丈夫なのか?」



ほら、こうゆうとこ。
ヘラヘラしてたくせに
いきなり真面目な顔をする。
ドキッってしちゃうよ。




「なっ、なにが?」





「昨日のこと、もぅ大丈夫かって
聞いてんの〜!
わかんないかな優梨は?」




「わかるよバカー!
もぅ大丈夫だから。」





「そうか、ならいいんだよ。
いくら恭平でも優梨のこと
泣かせたら許さねぇから!」





「うん、ありがと修。」





「おぉ、あっオレンジな!
慰めてやったお礼にな?」




首を少し傾けて言う修。
可愛いからゆるしちゃう。



「今日だけ特別にね!」




「さっすが優梨!」





そう言ってあたしの頭を
グシャッとする。




やっぱ好き…。




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