Bishop革命


「日本かぁ…」


一ノ瀬二湖【いちのせにこ】は、パソコンの画面を見つめて呟いた。


茶褐色のポニーテールに黒い瞳、黄色の肌は生粋の東洋人だが、二湖はもうかなり長い間、アメリカで暮らしている。


両親の仕事の関係でアメリカに来てから7年近く。


もうすっかりこちらの生活にも慣れた。


叔父の言う通り、少し退屈しているかもしれない。



「行ってみようかなぁ、日本」



懐かしい故郷。

幼いころ、数年過ごしただけの小さな島国。



口にすると、何故か急にいてもたってもいられなくなって、二湖は部屋を出て階段を駆け降りた。



「パパ、ママ!私、叔父さんのところへ、日本へ行く!!」



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