【完】ヤクザな彼氏

ちゃんと言ってよ


「わしゃぁさっちゃんのこと縛っとるかもしれんの」

そういって牛沢くんは近くにあるイスに座った

「ほんまは多田羅のこと好きなんじゃろ?」

「・・・何で知ってるの?」

「昨日聞いたんじゃ。長谷川と話しょぉったんじゃろ?」

聞いてたんだ・・・

やっぱりあの時の物音は・・・

牛沢くんだったんだね



「でも、牛沢くん!私・・・」

牛沢くんの事もちゃんと好きだよ

って言えない

だって多田羅くんの事も好きだから

多分、私は牛沢くんに好意を持ち始めてる

でも・・・

言えないのはまだ多田羅くんが好きだから


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