お子ちゃま☆彼氏


「さすがの親父も折れたよ。"お前が一人で彼女を迎えに行けたら許す" …てね」

そして海里は私の唇に触れるだけの優しいキスを落とした。

「だから、こうして迎えに来た。夢ちゃん、これからもオレと一緒にいて。大好きなんだ。誰よりも大切なんだ」

「反対されない? 私は海里を好きでいいの?」

「うん」

海里は飛びっきりの笑顔で頷くと、私の唇に今度は思いっきりかぶりついた。

「夢ちゃん、大好き。食べちゃいたい」

「うん、もう。海里大好きだよ」

私は海里の背中に手を回し、ぎゅっと抱き付いた。

こうして、私たちはまた一緒に居られるようになった。

見上げだ夜空には、星がいっぱい煌めいていた。
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