夢デアエタラ
第6章 現夢(第四回目)
【現夢四回目ー1】


目の前に、
突然何かが
振りかぶってきた。






…!







それを本能か何か
分からないが、

螢はとっさによけた!







ドン!!







地面にめり込む程の
轟音。


よく見たらそれは……






螢に襲いかかり、
腕を振り下ろした
サハラ一族の姿であった







「…!!ここは!!」







再び見たあの夢。


しかも、
戦いの最中である。






次々に襲いかかる
サハラ一族。


螢は瞬時に考えることを
後回しにし、

戦闘態勢に切り替えた。







「あ!!
どこ消えてたの!

もうやられたかと
思ったよ!」







アスマは相変わらず
逃げ惑いながら
声をかけてきた。







「心配すんな。
すぐ片付けるから」






そう言い、

螢はサハラ一族を指差し
挑発した。







それを
分かってか知らないが

一匹のサハラ一族が
螢目掛けて突っ込んだ!







そして、
その襲いかかる
サハラ一族に対し、
螢は高々と足を上げる。









「確か言ってたな……

『人』にさえ
使わなければいいって…」









バギャ!!!!!!!








降り下ろされた
螢のかかとが、

サハラ一族の
脳天を粉々に割り、

易々と
硬い殻のような頭を
貫通させた
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