夏の名前
ある日、ふと尋ねた。
「この辺ってさ、買い物できるとこ、どこにあるの?」
「歩いて行けるけど、遠いよ。なんでですか?」
「昨日の雨で靴汚れたし、まだ半がわきなんだよね。」
と、履いている靴を指差す。
「気晴らしに買い物行こうよ。スニーカー欲しいんだ。」
ちょっと嫌な顔をされた。
「あ、嫌ならいいけど…。」
「いい、行きますよ。」
「じゃあ、叔母さんから自転車借りてくる。」
*
「相葉さんと2人乗りなんて冗談じゃない!」
と嫌がるニノを、無理矢理うしろに乗せ、グラグラしながら出発する。
「前見ろ、前を!」
後ろからニノの怒鳴り声が聞こえてくるが、気にしない。