夏の名前



ある日、ふと尋ねた。


「この辺ってさ、買い物できるとこ、どこにあるの?」


「歩いて行けるけど、遠いよ。なんでですか?」



「昨日の雨で靴汚れたし、まだ半がわきなんだよね。」


と、履いている靴を指差す。



「気晴らしに買い物行こうよ。スニーカー欲しいんだ。」



ちょっと嫌な顔をされた。



「あ、嫌ならいいけど…。」


「いい、行きますよ。」


「じゃあ、叔母さんから自転車借りてくる。」









「相葉さんと2人乗りなんて冗談じゃない!」


と嫌がるニノを、無理矢理うしろに乗せ、グラグラしながら出発する。


「前見ろ、前を!」


後ろからニノの怒鳴り声が聞こえてくるが、気にしない。








< 16 / 82 >

この作品をシェア

pagetop