ずっと一緒
戻った!

「ぁ…あ、や」
…瑞季?…
「そぅだよ!あたしは彩だよ!」
「…俺、この卵焼きすっげぇ好きだった…」
瑞季が…思い出してくれた…?
「瑞季?あたしが分かるの?」
「…うん、俺…思い出したよ!」

神様、ありがとうございます。瑞季を、瑞季を戻してくれて、ありがとうございます。
これからも瑞季と支えあいながら生きていきます。


「彩?泣いてるのか?」
…瑞季…
「当たり前ぢゃん!!あたしが今までどんだけ心配してたと思ってるの?」
「…ゴメン」
「でも、思い出してくれてありがと…」
…それから瑞季はあたしのことをずっとギュッって抱きしめてくれてた。
あたしは瑞季の中でずっと泣いてた…
瑞季の心の中の泣き声が聞こえた。


神様本当にありがとう。
瑞季本当にありがとう。
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