おたまじゃくし
オシッコ臭かったらどうしよう。そのニオイの原因が自分であることが誰かにバレたもんなら、恐らく私のあだ名は、しばらく
「ションベン」
だっただろう。
呼ばれる度にこの恥ずかしい事態を思い出し、たぶん恥ずかしさのあまり登校拒否をしていたと思う。

しかし、「誰もオシッコ臭い」だなんて言っていなかったし、バレていなかったんだと信じている。


オシッコまみれのパンツを再びはき、
「大丈夫」
と思った通り、本当に大丈夫だったんだと思う。


安堵の気持でそのまま5時間目の授業を受けて私は家に帰った。

そして改めてオシッコで汚れたパンツを見て、

「オシッコを無駄に我慢するもんじゃないなぁ~。」ちょっと尿意を感じたその時に、「まだまだ余裕ありますぜ」ぐらいの落ち着いた気持でトイレへ行こう。と決意したのである。そうすることで、きっとパンツを下ろし忘れる。と言うハプニングは9割ぐらいは防ぐことができるだろう。
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