今宵…甘ったるい幸福の中で
「送ってく」

あくびをしながら立ち上がる洋介。

「先輩眠いでしょタクシーで帰ります」

「バーカ…少しでも一緒にいたいんだよ。行くよ」

雛は申し訳ないながら嬉しかった。

雛の家の前…

「今度は泊まりに来いよ」

「いいの」

「いいのも何も君は僕の彼女でしょ」

洋介は優しく雛の頭に手を載せる。

「じゃあ今度ゆっくりね」


二人はキスを交わす。

「またな」
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