今宵…甘ったるい幸福の中で
帰宅した雛はすぐに自分の部屋に駆け込む…

心配した母親が部屋のドア越しに話しかけてきた。

「雛~どうしたの」

「ちょっと調子悪くてごめんね」

母親は何か察して黙ってその場から離れた。


ベッドの中でさっきの篠崎の言葉を思い出していた。
< 142 / 156 >

この作品をシェア

pagetop