今宵…甘ったるい幸福の中で
「はい…本当です。」

きっぱり雛は言った。
精一杯の雛の強がり。
本当は心の隅で引き止めて欲しい気持ちも少しある。


「わかったよ。短い間だけどありがとね」

そう言って彼は去って言った。

呆気なく終わった…

雛は涙をこぼし彼の背中を見送った…

これで良かったんだ…

あたしと先輩とじゃ世界が違い過ぎる…
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