今宵…甘ったるい幸福の中で
「ねぇ…チューしていい」

突然洋介が言った。

「は」

驚いて雛の声は裏返った…その瞬間…

「……」

雛の唇に優しく洋介の唇が触れた。

一瞬何が起きたかわからない。

唇が離れた瞬間…雛は目を見開いて洋介の顔を見つめた。


「隙あり…」

ニカッと洋介は笑う。

雛の頭の中と心は大混乱…
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