僕の隣に、もう君は居ない。




菜都がいない。


俺達の家に、奈津が存在してない。




菜都の靴でぎゅうぎゅうだった
靴箱は殻に。
俺のスニーカーと、革靴が
3,4個置いてあるだけ。




一緒に使ってたクローゼットも
覗けば、違和感。
お気に入りのスカート、
初デートの時着てた思い出の
ワンピースもない。




探しても探しても
奈津が居なくて。
菜都、菜都、菜都、菜都、






夢なら早く醒めてくれ、




あまりにも残酷すぎる。




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