僕の隣に、もう君は居ない。





今まで何で気付かなかったんだろう。




少しだけ開いた、
控え室の扉の向こうに。
ついさっき思い切り嫌な顔をした
<あの>オンナ。




「ふぇっ、、は!?
 泣いてなんか。。
 違いますよ、ただちょっと
 目に砂が「砂なんてねぇーじゃん」




「考えろよ、
 ココ室内。
 砂なんて何所にあんの?
 てかさぁ」



「服汚れんぞ?
 そんなトコ思いっきり
 座ってたら。」 




真っ赤な目をしたソイツに
俺はただ普通に手を差し出して
早く立てと急がせた。




「・・・餓鬼じゃないんだから・・
 1人で立てるもん」




「じゃぁ立てば?」




 
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