君に堕ちてしまう。


そういえば
…確か、あの日も。
こんな風にあたしが絡まれてて
先生が偶然見つけてくれて、
「俺が彼氏だけど」って。
言ってくれたんだ。

初めて喋った日だったけど、凄い嬉しかった。

先生、先生、もう会えない。会いたい。

その時
あたしの隣を通り過ぎてった影。
なんだか、とても懐かしい気がした。

……って!!
「せんせえ!?」

今通った人先生じゃない!?
似てる!!

「せんせ…先生!!」

ナンパさん達を振り切って
走った。

「あ、おい!?まてや!!」

叫んでるけど聞こえなかった。
目の前の人しか見えない。



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