いじめ【嫉妬】
バタンッ

車のドアを閉め、車のエンジンがかかった。

ゆっくり進みだし、学校から出た。

傷がズキズキと痛む。

「お母さん? 」

「…何?」

あたしの心は、悪に染まっていた。

「この傷ね、練習中に花音が後ろからぶつかって

きて、それでこんなことに…。酷くない?」

お母さんに愚痴る。

なんとか花音を痛い目に合わせてやりたい。

それでいっぱいだった。

「…でも、今更そんなこと言ってもしょうがない

んじゃない? 」

だが、帰ってきたのはお母さんの真面目な

回答。

ちょっと悔しいと思いながらも

「そっか」

と言った。
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