未来地図


「吹部の音合わせの邪魔!
 弱小部は外で練習してこいっ」




そう言って、部長はまた荒くドアを閉めた。




俺達は耳をふさいでいた手を離して苦笑いした。








・・・・・・・まぁ。





学園のヒーロー、スターを。




目指してる途中ってわけですよ。






「あー、部長はいっつも元気やなー」




関西弁独特の響きで夾が言う。



「なんでウチのガッコは吹部が 
 こんな強いのかね」



ノエが困ったように笑った。




「まー、あっちは全国行きーの、
 部員100名超えーの、
 
 超強豪吹奏楽部だからなー・・」




俺はため息交じりに言った。




< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop