平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
第一章
・女子高生好きな幼馴染。
「さっむぅ」
霧が掛かったような天気で、マフラーを顔まで巻いてもまだ寒い。
すでに受験が終わった二月。今日は登校日なので、久々の制服に袖を通した。
あたし、矢島カオリ(やじまかおり)、高三。
大学は受かったけれど、高校卒業が近付くにつれて憂鬱になってきている。
――それは、あたしが女子高生ではなくなるから。
霧が掛かったような天気で、マフラーを顔まで巻いてもまだ寒い。
すでに受験が終わった二月。今日は登校日なので、久々の制服に袖を通した。
あたし、矢島カオリ(やじまかおり)、高三。
大学は受かったけれど、高校卒業が近付くにつれて憂鬱になってきている。
――それは、あたしが女子高生ではなくなるから。
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