平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)

・キミと手を取って。

「~~~!」

 あたしが物言いたげにムズムズしてると、平ちゃんが苦笑した。


「俺だって、たまには緊張するんだから、ちょっと待ってね」


 そう言うと、一回大きく深呼吸をしてぎこちなく微笑んだ。


「実はね……ずーっと前から、カオリと結婚させてくださいって、おじさんにお願いしてたの」


 はぃい!? あたしの知らないところで、お父さんとそんな話してたの?
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