平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)

・デートと後悔

 翌日は土曜日。

 寒いけど、カラっと晴れた青い空が気持ちいい。



 平ちゃんちに行こうとすると、見たことある車が停まっていた。


「げ」


 思わず声を漏らす。



「お前、俺の都合考えろよ~!」


 平ちゃんが文句を言いながら玄関から出てくると、車に乗っていた人が降りてきた。


 寒いのに、顔色ひとつ変えない平ちゃんの親友。


「だから、こうして来てやってんじゃんねーか」
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