平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
第二章

・愛想なしと甘いクッキー。

 月曜日はコンビニのバイトだった。


「矢島カオリ」

 夕方までのバイトが終わって帰る途中、誰かに呼び止められた。


 振り向くと、同じバイト先の奴。山田、だっけ。


「何?」

「お前、彼氏いんの?」


 偉そうに歩いてくる、ただ単に筋肉馬鹿っぽいこの男は何なんだろう?



「いなかったら何?」


「俺と付き合う?」


 ……こいつ頭おかしいんじゃないの?
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