平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
第三章

・卒業式

「ねぇ、山田」


 あれ以来、何故か喋るようになった山田とあたし。


「あん?」

 休憩室でお菓子を食べながら、山田が面倒そうにこちらを向いた。


「あたしが迫って、手を出さない男っていると思う?」

「……」



「無言は却下。あ、想像も却下」


 山田が呆れた顔をする。


「知らねーよ。あんまりいないんじゃない?」


「だよねぇ」
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