Frozen Love

薄い氷の上の幸せ




いつもと変わらない一年が過ぎ、俺は高校2年生になった。

2年生になって一週間たったある日の放課後。

俺は君から呼び出しを受けていた。


一年間で君のことをすっかり忘れていたけれど、例年よりかなり遅れて咲いた桜の木の下に佇む君の姿を見て、一年前の光景が目の前の現実と重なった。


『用って何?』


急に緊張してきたのを隠すため、わざと素っ気ない態度をとった俺に対して君はこう言った。


“ずっと前から好きでした。付き合ってください”


正直予想外だった。

気弱そうに見える君の口から、冷たく接する俺に対してこんなにもはっきりと告白の言葉が出てくるなんて……。


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