鉄壁魔王と勇者
胸はあまり大きくない…というか、むしろ小さめだが、華奢な体つき。

魔王を包む闇色の衣装は、これといって飾り気の無いものであったが、それすらも…。

すぃ。

桜貝のような爪をもつ手が伸ばされ、何も無い空間を掴む。

魔王に見とれていた勇者は、慌て剣を構え直した。
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