ぽっちゃり系の恋愛いろは
なんとな-く莉花の隣にいることが気まずくなってきた時…
「おい涼〜オマエ何だよこれ?羨ましいぞ、ヒュ-ヒュ-」
「うっせぇよバカ!!!!あんま騒ぐなって」
「別にいいじゃんかよ〜」
「いいから黙れぇ!!!!!」
変な男子群がわらわらと、羨ましいだの何だのって騒ぎながら教室に来た。
全く男のくせに色濃い沙汰で騒ぐのってアホくさくて仕方ない…。
大方、涼がまた何も知らない健気な後輩チャンあたりからラブレターでも貰ったのだろう。
…ラブレターぐらいでいい気になりやがって。
「ね〜莉花、あ-ゆ-奴ってさ、絶対ナルシスト傾向あるよね〜」
なんて、とりあえず冗談混じりに莉花に話しを振ってみる。
「………………」
すると突然、莉花は凄い勢いで教室から出て行ってしまった。
「莉…花……?」