今宵の月は美しい【完】
中鉢はまだ来週は学校に行くみたいだけど、こんな時期をそろえて辞めちゃったら、誰か気付いたりしないのかなぁ。


私たちは犬猿の仲に見えてたから、大丈夫?

陣野さんは中鉢がいなくなったら、寂しいに違いない。

イケメンは私がいなくても、彼女がいっぱいいるからいいべ。

でもメールする、なんて最後に言っちゃったなぁ…。
落ち着いたら、あいつにだけは連絡してやるか。



中鉢からメールが来たから、私は部屋を出た。

「どこいくんだ?」

あなたに殴られない、遠いところ!

吹田さんは私のカバンに目を止め、不思議そうな顔をした。

「旅行?」

「違うよぉ」

私は笑って、手を振った。

行きだけで、帰りはなしですから!

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