虹を好きになったあなた
すぐに見ると蒼ちゃんがクラスの男子と話していた。



蒼ちゃんは隣のクラスだけどなかなか私のクラスにこない。



私はすぐさま笑顔で蒼ちゃんの元に行った。



「蒼ちゃん!何かあったの?」



「あー、数学の教科書忘れてさ…」



蒼ちゃんはバツの悪そうな顔をした。



「私持ってるよ!」



そう言って私は席に戻った。



教科書、置いてよかった~!



ニコッと笑った。



「はい!」



「サンキュー」



渡すと蒼ちゃんは少し笑った。



それだけでハッピーな気持ちになる。



「じゃあ、次の時間に返しにくるな」



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