生きる意味
銀次君の言っていた通りだった。

彼等は綿ゴミの集合体。一度強く吹きかければ簡単に払いのける事が出来る。

私はそんな風に感じながら周りを見ていると、教室の入り口で私に視線を送っている人がいる事に気づいた。

私はその人に少し笑顔を返すと席を立ちあがり、その人の方に歩んで行った。

その人は私が近づいている事に気づくと、手を上げ自分の顔の横の方に差し出す。私は意図を察し、その人の手を軽く弾くと、話をかけてみた。

「何点だった?」

「ギリギリ60点だな。言葉に皮肉を交えれる様になればもっと点数が高かったんだがなぁ…でも初めてにしては上出来だ」

銀次君は、そう言うと私の肩に腕を回し、笑顔でそう話す。まるで男友達に話しかけるノリだ。

「次はそれを心がけてみるわ。それと…これってセクハラよね?」

「固い事言うなよ。俺と光はダチだろ?ダチにセクハラもへったくれもねぇよ」

「…普通にあると思うけど」




私の初めての友達は、私とはまったく正反対の人。

でも暖かくて優しくて強くて…それでいて自分勝手なんだけど、それを苦に感じさせない不思議な魅力がある人。

その人は私の命の恩人で、生きる意味を教えてくれた人。

死ぬ事を怖い事だと感じさせてくれてありがとう…。

生きる事は楽しい事だと教えてくれてありがとう……。

私の初恋があなたで…本当にありがとう。




fin
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