Monsoon Town
怒鳴るような声と同時に、ひまわりと日高の間に誰かが入った。

「――陣内さん…」

見あげるくらいに高いスーツの背中に、ひまわりは見覚えがあった。

「俺の彼女に手を出すな!」

鋭い眼光に、日高の躰がビクッと震えた。

「俺は言ったはずだ。

ひまわりは俺の妻にする、と」

そう言った陣内に、日高はうつむいた

「ひまわりに手を出すなら、俺にも考えがある。

それが嫌なら、もう2度とひまわりの前に現れるな!」

怒鳴っている陣内に、日高はうつむくことしかできなかった。

陣内はひまわりに視線を向けると、
「行くぞ、ひまわり」

ひまわりに手を差し出した。

差し出されたその手を、ひまわりは繋いだ。
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