結婚恋愛


声が震えているのが、自分でも分かる


「・・・そうだね」

「・・・分かり、ました。それが社長のご指示なら、従います」


泣きそうになった

それを隠すように、美世はうつむいて社長室を出た


「ごめんね・・・今回ばかりは、君に被害が及ばないとは言い切れないから・・・」


最悪、社長の座を降りることになるかもしれない

彬は真剣な顔をしている自分を笑って、ため息をついた


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