私の旦那様

２人の秘密。

｢今日も良い天気……｣

やっぱり、車に乗せて頂くより、こうして徒歩で登校するのが一番ね…。

｢おーい!!ｴﾘｻﾞ｣
名前を呼ばれて、思わず振り返るとﾛﾍﾞﾙﾄが走って向かって来るのが分かった。

｢ﾛﾍﾞﾙﾄ様……｣
｢一緒に行こう｣
やっと追いついて、隣で歩く。

｢一緒に歩いていると怪しまれますわ｣
｢偶然に会ったと言うことにすれば良いじゃないか…｣


その言葉に、ﾛﾍﾞﾙﾄ様って思ってたより、女心を分かってないのね…鈍感なのね。と喉まで出掛かったが、言わないでおくことに決めたのだった。