私の旦那様
「すまない…」
救急箱を持って来た木崎が丁寧に手当てをしてくれた。

ロベルトは、ベッドに座り俯いたままだった。

「…大丈夫よ、このくらい…案外、傷は浅かったですし」

それでも、ロベルトは頭を抱えて下を向いていた…。

「それより、あの女性は何なんですか」
穏やかに、ロベルトの前に座って質問する。

一応、夫婦だ…例え、どんな形で結婚に結びついたって…お互いの中で隠し事は無い方が良いと思った。

< 36 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop