禁断~先生が好き~
何故かいつもと違って、紳士的というか、表情を変えない先生。比奈はどうしていいのかわからなくなっていた。



「いや・・・ちょっと寝不足で・・・。」



先生にまさか、先輩のことを考えていたなんて言えるはずがない。



お互い椅子に座って顔を見ずに話す。比奈はこの緊縛した空気に耐えられなかった。そして、早く今井先輩を見に行きたかった。



「先生!もう授業中はちゃんとするように気をつけます。今日は用事があるので帰っていいですか?」



比奈は、放課後に先生に呼び出されたことはなかったので、緊張していた。



(やだなーちょっと、ぼーっとしただけなのに。)
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