運命の糸
【紡ぐ春の糸ー6】


午前の授業も終わり、
お昼の時間がやってきた




(今日は天気もいいし、
屋上でご飯にしよ…)




そう思い、
祐平は屋上で
食事を取る事にした。




階段をのぼり、
屋上にあがると
すでに先約がいたのか
声が聞こえる。




「………ら!!

…………んなよ!!」




何やら大声が聞こえる。




祐平は、
ドアの隙間から
ソッと屋上を覗いてみた




すると…




「おいテメエ!!
本当にナメんなよ?!

いい気になりやがって!」




そこには、
1人の男が
他のクラスのヤンキーに
絡まれている現場だった




1人に対して
相手は6人の大人数。


あまりにも卑怯過ぎる。




「あ、あれは…」




その1人の絡まれていた
男の子。


それは
同じクラスメイトで
ある事に気付いた。




ドカ!!!

バギ!!!




激しい袋叩きが
始まった!!


…と思いきや様子が
おかしい。




一斉に飛びかかる不良が

次々に
吹き飛ばされてゆく。




そして、
気付いた頃には
その囲まれた1人を残し

大人数の不良は
地に倒れ込んでいた。




這い蹲る不良を見下ろし、
鬼神のごとく立ち尽くす男。




その異様な光景に

祐平は息を呑んだ。




彼の強さは
耳にしていたが、

まさかここまでとは…




その伝説的な
無敗の神話を作り上げ、

その強さと名から
「悪魔の光」と
あだ名がつけられている




それは
祐平も一度も話した
事がない

同じクラスの

「踝螢」

(くるぶしほたる)
であった。




コツコツ…




螢がこちらに
近付いてきた。




(うわ!ヤバ!!)




祐平は慌てて
ドアから離れ、

急いで教室に戻った
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