運命の糸
【脱出の糸ー14】




ホーホー…







未だにフクロウは
鳴き続ける。







「…ん~~
このトンビの声が
心休まるわ~」







礼子は耳を澄ませ
森と調和していた。






ちなみにトンビではない







「……」







その後ろでは
これも白井と同じく
何も喋らない朋樹が
ついてきていた。







その顔は絶望的な
表情をしている。







「どったのトモトモ?
お腹痛い?

うんこ?」







そんな問いに朋樹は
顔を振った。








朋樹も白井と同様、
あの会長の占いで
自分が病気で死ぬと
言われ、
思い悩んでるのだ。







正直、
自分の命など
どうでもよかった。






ただ、
それのせいで
大好きな彼女に
会えなくなるのが
心から辛いのだ。








「そんな…まさか…
いや…でも…」








ブツブツと言い、
ボーっとしている。







でもよく考えたら
あの占いは胡散臭い。





本当に深層心理に
つけ込むため、
当てずっぽうで
言ったに過ぎない。







そこで朋樹は礼子に
聞いてみた。








「……叶さん…

ちょっと聞いてもいい?」









「いやねえ叶だなんて!

礼子って
呼んでくれなきゃ
駄目だよ!

お友達でしょ?」







「じゃ、
じゃあ礼子さん…

礼子さんはあの占い
信じます?」








朋樹の目は真剣に
礼子を捉えていた
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