運命の糸
【研究所の糸ー3】



「ハハハ。
ホントかよ
そりゃ参ったな」







研究員の人が
2人で話しながら
ロッカールームに
入ってきた!







とっさのことに
隠れる準備をしてない
三人。







だからこそ、
間に合わないと思い、
螢は飛び出した。







「?!なんだ!
おま…!」







バギ!!!








騒がれる前に、
男の内の一人の顎に
パンチを見舞う。







脳が揺れた男は
そのまま静かに
グシャリと倒れ、

あっさり
気絶してしまった。






だがもう1人残ってる…







螢は急いで
顔を見上げると、

もう一人もすでに
床へ沈んでいた。







ザ…







倒れた男の後ろには
祐平が立ち尽くしている







彼も同じことを考え、
うまく敵を
気絶させたのだ。







見事なチームプレイ。







一人で傍観していた
永斗は、

驚きの顔で二人を
眺めてる







「ようやるなあ。
ホンマ」







そんな
他人ごとな永斗を見て、
螢は手を
パンパンと払った。







「こんなのワケねえよ…

だが今誰も居なかったら
騒がれて
見つかってたかも
しれない…

お前も少しは手伝え」







「へいへい」







螢の言葉に生返事をし、

マイペースぶりを見せる
永斗。







緊張感が足りないようだ
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