REAL HOPE Ⅰ
「おいレツ!!お前どこ行ってたんだよ。もう走り始まんぞ」
レツが扉を開けた瞬間直ぐ様聞こえたのは焦りがちのハルマの声
「あぁ。」
それに対して冷静な声を出したレツはハルマの前に私を突き出した。
「え?ジュンちゃん」
ハルマは何故私がいるのと言わんばかりに目を見開く
「今日はこいつも連れていく。」
『え!?』
ハルマと私の声はシンクロして同時にレツに視線をずらした。
何それ私聞いてない!!
「だめだろ!ジュンちゃんには危ない」
「大丈夫だ。俺の車に乗せる」
私が分からないうちにも話はどんどん進んでいて
「分かった。」
ハルマの溜め息まじりのこの声でどうやら話は終わった。