ココロの鍵



あたしは涙が溢れた。


「ふぇ…!蓮、さん……あたしッ」



「うん。」



「そ、祖父母に…ヒック!虐待…受けて、たんです……グスッ。」



声が震えながらも蓮さんに真実を話した。



「あの…家が嫌で嫌で…昨日家出をッしました…。」



話すたびにまた涙が溢れてしまう。



「美砂…話してくれてありがとな…もういいよ。」



蓮さんはあたしの頭を撫でてくれた。



ゆっくり…

優しく…








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