ユータナジー

教室の階が違うのに、先輩は送ってくれた。

ここまで来ると、先輩まで変な目で見られるのに。

「じゃあな、後輩。また迎えにくる。」

先輩は私を後輩と呼ぶ時がある。

私が先輩と呼ぶように。

「はい、それまでさようなら。」

教室に入れば、クラスメートの視線が当たる。

痛いけど、もう慣れた。

三枝さんの話を相談する友達もいない。


本当は…学校に来る意味すらない気もする。


でも、先輩がいるから。

だから、私は学校に来て授業受けて先輩と帰る。

それだけが生きがいで、それがあるから、今私は生きてる。



< 19 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop