ユータナジー
端正な顔立ち。
染めてない黒髪。
気がたってるとすぐに喧嘩する性格。
この人に決めた。
私の最期を、人生を、運命を左右する人。
私はすぐに先輩に告白した。
怪訝そうに私をみた先輩の顔を今も覚えてる。
それはそう。
関わりのない私みたいな女子が、先輩の全てを知ったような顔をして、何度もその端正な顔に告白をしにきたんだろう。
その中で…。
何故私を選んでくれたのは、不思議でならないけど。
先輩は意外に一途だったみたい。
いや、先輩が私を好きだって意味ではなく、浮気をしないって意味で。