二度目の君へ
* プロローグ *

「明美ちゃん!」

「なに?聡くん。」

「僕ね、大きくなったら明美ちゃんの旦那さんになるっ!」

「私も聡くんのお嫁さんになるっ!」

「「いつかかなうといいね!!」」







あれはいつ頃だったかな・・・。

私たちはいつ頃から
『河野』『新沢』と苗字で呼び合ってたんだっけ?

いつ頃から
「幼なじみ」の存在が終わったんだっけ?






いつ頃から
聡は私の前から姿を消したのだろう。
< 1 / 35 >

この作品をシェア

pagetop