威嚇

憲二side


「さて、どうしたものか。」


美雨を見送った後、席を立った。


しかし、光の奴!何してんだ!


美雨にあんな思いさせて!





(カラン カラン〜)


『あっ、憲二さん!』


「……」



俺は店に入るなり、舞をちらりと睨む。




「光、今日はもう店閉めるぞ。」


『えっ?』


『キャー!光、じゃぁこれから水族館行きましょ!』


『はっ?』


「悪いけど、あんた帰ってくれないか…」


『やだ…光、なんか怖い…。』


「それから、もう店にも入らないでくれ。」


『憲二さん…?』


『…私…何かしました?』



うわー…嘘泣きしだした!
こりゃ、本性を知らない光が強く断れないはずだ。


うん。男は騙されるな…







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