全力疾走

美雨side


(ピンポンピンポンピンポン)



『…っつ!…何??』


音楽を聞きながら珈琲を飲んでいると、尋常ではない早さでチャイムが鳴り響いた…




『…こ、こわい…』




恐る恐るドアに近づく…






「美雨ー!」



『光??』


ドアを開けると光が飛び込んできた。


「美雨!!」


正面から抱きついてきた彼を支えきれずよろけた…


ドターン!!




一瞬何があったか理解出来なかった…



んー…

体が痛い…

彼越しに天井が見える…




そんな事はお構い無しで
彼は私の頬を両手で包み、何があったのか?と繰り返す。


何かあるとすれば…
今この状況が大事件だ…!







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