闇を消す者




『ありがとう。話してくれて…』






「…光。あなたはどうするの?」




『…どういう意味…?』





「美雨の過去も…

あの傷も…


受け入れる事が出来る?


未だに美雨は、完全にあの時の恐怖を忘れたわけじゃないわ… 



もしかすると、恋人として求めあう行為も…

恐怖心が邪魔をするかもしれない…


普通…重すぎるわ…

逃げだしても、私達はあなたを責めない。


もし、迷いがあるなら…


これ以上美雨には…」




ガタン…




『…お願いします。』





「おい、光!」


「頭を上げて!?土下座なんて!」






『俺を信じてください。

おかしいかもしれないけど…

美雨の過去も…


傷も…



何もかも…



すべてが愛しく想えるんだ



美雨が怖い時は、俺が抱きしめてやりたい。




俺は…美雨が好きなんだ。


だから、美雨の所に行かせて欲しい。


お願いします。』








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