それから、二人で作業に取り掛かった。



美雨に確認しながら
本を一つ一つ並べていく。




今日の美雨は大人っぽい。



本を確認するため俺の手元を覗き込む横顔も、


時折、懐かしそうに本を開く仕草も…


会うたび 新しい一面を発見して、ドキドキして…


俺は、いつの間にか手を止めてボンヤリしていた




「…光?疲れた?」



『…!疲れてない!』


しまった…


ちゃんとしなければ…




それから俺は、急ピッチで作業をこなした






『「終わったー!」』





「ありがとう。光のおかげで綺麗になった」


『どういたしまして』


「…ん?もうこんな時間」



美雨の言葉で時計を見ると19時になろうとしていた


どうりで腹が鳴る訳だ…



「光、カレー好き?」


『えっ?』


「まだ、時間あるなら 夕飯一緒に食べない?」


『マジで?!ヤッター!』










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