年下の君に愛されて、、、【長編】





この言葉の意味を、“徹くんが”
に変えたら、徹くんはなんて答えるのかな。




『優衣花ちゃん。元気だしてね』



まだ来てないエレベーターの前で
徹くんは私を見てそう言った。




優しいなぁ徹くん。
今日…何回そう思ったのかな。



『うん!今日は…ありがとう』



私も徹くんにそう笑って返した。
本当に、ありがとうと思ったから。



『また、行けたら行こうね。』



私の頭をポンポンと軽く触る徹くん…。
そんなささいな行動が、私の鼓動を…

速くさせるんだ。


チン-…。




『徹くん…悟とのことね、そこまで大切なことじゃないから…ね?』




そんな自分の鼓動の速さを紛らわせる為に


徹くんの優しさに胸がいっぱいになったから


なにか言わないとと思ってしまったから




私の口からとっさにでたこの言葉。


< 39 / 230 >

この作品をシェア

pagetop